きものくりにっく ゆうゆうしゃきものクリニック 悠遊舎
店舗情報
住所: | 〒600-8085 京都市下京区高倉通松原上る葛籠屋町511 |
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TEL: | 075-361-0212 |
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FAX: | 075-864-6501 |
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定休日: | 工房:日曜・祝日 /TEL,mail 常時受付 |
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営業時間: | 9:00-18:00 |
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e-mail: | yu-yu-sha@nifty.com |
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URL: | http://www.eonet.ne.jp/~yu-yu-sha |
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扱い業務
丸洗い、しみ抜き、金彩、刺繍、御仕立、かけつぎ他、着物メンテナンス全般
取扱商品
正絹、合繊等、きもの全般
価格例
しみ抜き 1000円〜 衿、袖口汚れ 2000円〜 京洗いセット(訪問着)5500円〜
シミや汚れ方は千差万別です、正確な料金は作業開始前に無料見積もり致します。
地図
一言アピール(修理への思い、お客様へのメッセージ) |
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母から譲り受けたきものが変色してしまい困っている。サイズが合わない。きものをタンスからだしたらシミやカビがあって着られない。うっかり食べ物や飲み物をこぼしてしまった。等々の経験はありませんか? |
~第6回~ きものクリニック 悠遊舎
久しぶりに着物を着ようと箪笥を開けると…シミやカビが目立ちこのままでは着られない!という経験はないだろうか。今回訪ねた「きものクリニック 悠遊舎」は、着物の困りごとの相談に乗ってくれる頼もしい存在だ。
この日、着物の染み抜き職人 田畑秀幸さんは、カビによる黄変を元の状態に戻す作業をされていた。一カ所ずつ、汚れの具合を確かめながら専用の薬品を染み込ませ、蒸気を当て、乾燥させる。一度でシミが落ちない場合もあり、体力的にも大変な仕事だ。
長年、この仕事に携わる中で、印象に残っている依頼がある。母が着た振袖を、娘が成人式に着たいと言う。しかし、その着物は訪問着として仕立て直されており、再び振袖として着るには、袖を縫い直さなくてはならない。田畑さんは、ご自身のことを「染み抜き悉皆※」と呼び、着物を蘇らせるためにあらゆる手を尽くす。幸い、袖の保管状態は良く、縫い合わされた部分が目立たぬように金彩加工を施し、デザインのバランスを取るため着物の裾にも金彩で型染めを加えた。再び振袖として生まれ変わった着物を着て、母娘の感激は一入※。この仕事は、京のお直し屋さん情報サイト『もっぺん』でも紹介され、ニーズが広がっている。
田畑さんは、シミの色を見た瞬間、「ああこうやったらうまくいくなあ」とイメージが頭の中に浮かぶという。技術と経験に加え、依頼者の気持ちに寄り添う優しさによって、着物文化が守られている。
※悉皆(しっかい)… 京都では、着物の図案から染め、仕立てに至るまで、着物作りを総合的にプロデュースする専門職を指すことが多い。一般的には、染み抜きや仕立て直し等のアフターケアを請け負う仕事の意。
※一入(ひとしお)…ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。また染め物を染め汁の中に1回つける意味もあらわす。
松村香代子(平成30年8月1日取材)掲載:こごみ日和77号
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