天龍寺
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天龍寺の開基は足利尊氏で、暦応2(1339)年8月、後醍醐天皇が崩御した際、その菩提を弔うため、夢窓疎石が足利尊氏に進言し、光厳上皇の院宣を受けて開創されることになりました。観光名所の渡月橋や天龍寺北側の亀山公園なども、かつては天龍寺の境内地であったということからも強大な勢力を保持していたことがうかがい知れます。室町時代に天龍寺は五山十刹で第一位に位置づけられた大寺院で、たびたび火災に遭いましたが、その度に再建され、明治時代の復興事業によって現在の形に至っています。
法堂天井には、堂内の移動に合わせ天井の龍もこちらを睨み続ける八方睨みの龍が描かれ、日本で最初に特別史跡名勝に指定された池泉回遊式庭園は、嵐山、亀山などを巧みに取り入れており緑豊かな景色が広がっています。