なかにしやきょうせんなかにしや京扇
店舗情報
住所: |
〒605-0931 京都市東山区正面大和大路西入る 茶屋町509 |
営業時間: |
11:00-18:00(時間外はお電話いただければいるようにしています) |
扱い業務
扇子製造、販売、卸 オーダーメイド(別注、特殊扇)の製作、扇子、扇の修理
取扱商品
京扇子(紙扇、きぬ扇)、扇子袋、飾り扇、特殊扇、茶扇、祝儀扇、扇子立て、扇子袋
価格例
・要修理…………¥1000〜
・扇面張替…………¥3500〜
・扇骨差替え…………¥2500〜
・白檀糸かがり修理…………¥4500
・お持ちの生地での扇子のお仕立て…………¥2500〜
一言アピール(修理への思い、お客様へのメッセージ) |
扇子発祥の地、東山で厳選した素材を用いた京扇子を個性豊かな作家、職人がこだわりを持ち、心を込めて一本一本手作りで仕上げています。今では少なくなった製作から販売までを一貫して行っている扇子屋です。扇子の事でしたらどんな事でもご相談ください。郵送でも修理、オーダーメイドの受付をしておりますので、ご希望の場合はご連絡先を添付の上、当店までご送付下さい。
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~第9回~ なかにしや京扇
扇発祥の地といわれる五条通界隈には、昔から多くの扇工が集まり、一帯を「骨屋町」と呼んだという。今回訪れたのは、その一角に暖簾を掲げる京扇子専門店「なかにしや京扇」。三代目の中西潤吉さんが製作から販売まで一貫して行い、修理やオーダーメイドも請けている。
扇子と一口に言っても、涼をとる持ち扇だけでなく、儀式扇、芸事扇、飾り扇など多くの種類があり、扇骨の数や扇形、素材も様々である。修理依頼は京扇子に限らない。「唐扇や洋扇、蔵に眠っていたという軍扇・鉄扇が持ち込まれたこともある」という。
現在、扇子の修理をする店は数えるほどしかない。理由を問うと「何人もの職人を使って修理するぐらいなら新しいのを買うて、となるわけや」と中西さん。その言葉の通り、京扇子の業界は分業制だ。竹を切るところから仕上げまで大別すると8工程、更に細分すれば50以上の工程に分業化され、それぞれの専門職人が手作業で一本一本作ってきたのだ。負けず嫌いだった中西さんは、子どもの頃から職人たちのもとへ通いつめ、手元を見て技をぬすみ、扇骨の加工以外、ほぼすべての作業を一人でこなせるよう腕を磨いた。だからこそ出せる「修理」の看板なのだ。
修理をすることは「先人や他の職人との出会い」だと中西さんは言う。「修理を通して、会うたこともない職人の物作りが見られるんやからワクワクする」と。自身の父親が50年ほど前に手がけた品との出合いもあった。「お客さんはたまたま持って来られたんですけど、『おぉ!』という感じやったなあ」。その時の感動をたいへん嬉しそうに話してくれた。
藤原幸子(平成31年2月2日取材)掲載:こごみ日和80号
▶なかにしや京扇
<豊国神社>
豊臣秀吉を祀っている神社で、一般に「ホウコクさん」の愛称で人々に親しまれています。慶長3(1598)年に63歳で亡くなった秀吉の遺体は、もとは阿弥陀ヶ峯の中腹に葬られていましたが、豊臣家滅亡後、徳川によって取り払われました。しかし明治13(1880)年に明治政府が秀吉の徳を称え、旧方広寺大仏殿跡に再建されました。正面の唐門(国宝)は伏見城の遺構を伝え、二条城から、南禅寺の金地院を経てこの場所に移築されたものです。西本願寺、大徳寺の唐門とともに国宝三唐門の一つとされています。