~第15回~ 京都のエアコン修理・メンテナンス「株式会社 空間工房」
理想空間を求めて、40年以上。空間工房は、業務用エアコンの据え付け、入れ替えから、修理、メンテナンスなどを行う空調のなんでも屋さんだ。社長の北山博さんは、大学で機械工学を専攻。当時は高級品であったクーラーが今後必需品になると確信し、20代で高校の同級生と空調機器を扱う会社を設立した。「毎日試行錯誤の連続だった」と北山社長は当時を振り返る。遠洋漁船の冷凍設備の施工・管理なども経験し、技術を磨いた。2008年に独立。現在では、オフィスビルの空調メンテナンスや企業から依頼された空間設計などを手掛けている。
年々気温が上昇している京都では、エアコンが故障したとなれば一大事。そのため、夏の猛暑の中では深夜早朝でも、顧客からの一報で駆けつけることもあるといい、顧客にとって大変心強い味方だ。
エアコンが故障した際、買い替えるよりも修理を行う方が安く済むはず。しかしメーカーの事情により部品価格は年々高くなり、現在は一式交換が主流となっている。「それではごみが増える原因となる上、技術者が育たない」と北山社長は危機感を持つ。「部分修理ができてこそ、本当の技術者だ」。
最後に、家庭用エアコンでも実践できるメンテナンス方法を聞いてみた。「1ヶ月〜半年に1回のフィルター掃除」、そして「定期的に電源を入れて使用すること」という簡単なケアが、エアコンの寿命を延ばす技だそうだ。このコロナ禍で活躍するエアコン。ぜひ実践してほしい。
白井音々(2020年10月19日取材)掲載:こごみ日和86号
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